2007-01-01から1年間の記事一覧

石原先生新刊

謎とき村上春樹 (光文社新書)作者: 石原千秋出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/12/13メディア: 新書購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (42件) を見る石原先生の書物の一貫したテーマは、いかに自分が生きている時代を相対化して眺めるか、と…

Youtubeで観てはいけない画像

Youtubeでゼッタイに見てはいけない映像として、「POSO」という最凶ワードを贈り ます。 観てはいけない。見てはいけない。 見ても全然なにも感じない人がいたら、それは感情が壊れている。 『自虐の詩』というマンガがあって、読んだら確実に泣くとテレビで…

沢尻えりか

彼女の気持ちが、分かりすぎるくらいである。もう、うんざりなんだと思う。

文化系トークラジオ Lifeの傑作

最近、文化系トークラジオ Lifeのバックナンバーを聞き返している。もう3度目ぐらいだろう。友だち不在の私にとって、文化系トークラジオ Lifeは、心のオアシスである。ちなみに私の中のベストはこれ。http://www.tbsradio.jp/life/2007/04/part3_7.html「…

世界の見方

同じ映画でも、メディアによって語られ方がこんなに変わる、という一例。映画秘宝での「ばか」な語り口から、ストリームでの「スマート」な語り口まで、コラムニスト町山智浩の面目躍如と言ったところ。是非聞き比べてみてくださいませ。http://www.eigahiho…

Dr.Marks

猫猫先生のブログより。 http://d.hatena.ne.jp/DrMarks/ http://markwaterman.blogspot.com/ 遺伝に関心がある猫猫先生としては、 人の正体を暴くことは死活問題なのだろう。遺伝に対する執着は、 幻冬社新書から発売された新刊からにじみ出ている。 日本売…

鬼の新曲

あのインタビューはネタですかね? 中には本気で受け取って、 だめになってしまう人がいるのだろうなぁ。 なんか、『完全自殺マニュアル』の時代に戻ってしまったかのようだ。oni的な言説が許容される時代が再び来た、というのが興味深い。 少なくとも、多く…

坪内逍遥大賞

受賞者:村上春樹 奨励賞:川上 未映子(かわかみ・みえこ)石原千秋先生、説明してください。 なぜ村上春樹なんですか?石原先生だからこそ、こんな結果は期待していなかったのに…。

安室奈美恵

鬼束ちひろ

TBSラジオ コラムの花道

町山智浩さんが、世界最大の傭兵会社、ブラックウォーターUSAについて話をするようだ。http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20070925

内田先生のポストモダン性

仲俣さんが内田樹先生のポストモダン的な批評的態度を批判しているが、それを自分の体験に沿って検証してみることにする。 恥ずかしい話だが、つい先日女性に振られた時、その女性はこんなセリフを言っていた。 「あなたの望む答えを言えない」と。 この返答…

『異邦人』は不条理か?

『異邦人』の主人公ムルソーは、殺人の理由を聞かれ、「太陽のせい」だと答えた。これをもって通常は、この小説が「不条理だ」と語られたりもするのだがどうだろう? 夜な夜な同期入社の友人と、こんなに毎日つらいのに、どうして私たちは生き続けるのだろう…

映画HERO

映画HEROを観る。内容スカスカ。途中で出てきたUSBはその後どうなったのか?まさか、誘拐未遂事件だけのために仕込まれたのではあるまいな?

 「内田樹批判」をしているのは誰か?

私の大好きな内田樹先生を批判しているのはだれか? 斎藤 環 仲俣 暁生 小谷野 敦 この中で、きちんと論文の体裁で批判しているのは斎藤環(『バックラッシュ』所収)。 ブログでこそこそ批判しているのが小谷野敦。 そして最後に、もっとも注目しているのが…

「美の教室、静聴せよ」展

横浜美術館で開催されている、「美の教室、静聴せよ」を観にいく。「教室」という名の通り、1時間ずつ「美」に関する講義を聴きながら、 各「教室」をめぐっていく。そして、最後にはテストが用意されている。作者が、自らの作品を「解説」することは、芸術…

『反転』覚書

特捜部では、まず操作に着手する前に、主要な被疑者は関係者を任意で何回か調べ、部長、副部長、主任が事件の筋書きをつくる。そして、その筋書きを本省である法務省に送る。東京の特捜事件は、そのほとんどが国会の質問事項になるため、本省は事前にその中…

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫) [ 村上春樹 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 529円 『神の子どもたちはみな踊る』(村上春樹著)の中で私が特に好きなのが、「タイランド」という短編である…

8月1日 朝日新聞における村上春樹の記事に対して

8月1日の朝日新聞文化欄29面に、「村上春樹現象 中国のブーム、実証的に」という記事が掲載された。 中国での《村上春樹現象》を《実証的にリポート》したのは、《筑波大学大学院図書館情報メディア研究科で学ぶ中国人留学生、王海藍さん》。王さんは、…

神なき世界の「神」とは、いかなる存在か?

『Death note』(以下『デス』)読了。『風の谷のナウシカ』(以下『風』)のマンガ版を読んだときのことを思い出した。 『風』を読んだとき、宮崎駿が『風』に込めた思想的な「深さ」については何一つ理解できなかったが、「愚民」に絶望して「悪」に成り下がっ…

『秘伝 大学受験の国語力』読了。

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))作者: 山本七平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1983/10メディア: 文庫購入: 84人 クリック: 673回この商品を含むブログ (200件) を見る秘伝 大学受験の国語力 (新潮選書)作者: 石原千秋出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

空気の研究

山本七平著『空気の研究』(文春文庫)を読み進めている。 「思い出と記憶を分かつもの」を見極めるのが難しいのと同様、 「論理と空気を分かつもの」を見極めるのもまた難しい。

大学受験の国語力とは何か?

つまり、出題者は本文の文脈把握能力を見たいだけであって、本文の解釈や理解を見たいわけではないということだ。それが、四十字という字数制限から分かってしまう。これが、「国語力」なのだろうか。字数制限が出題者の求める解答のレベルを示している。い…

政治

次回の文化系トークラジオ Lifeのお題は「政治」。今日は、現在の「政治」に何ら興味を持てない私にとって、「政治」を身近に感じさせてくれた書物を取り上げてみたい。それは、『滝山コミューン1974』(原武史著、講談社)である。 「子ども」にとって、「政…

chihiro onitsuka

一度テレビに出たきり、もう姿を現さなくなってしまった。あのテレビ出演は間違えだったのだろうか?あの『流星群』を聴いて、失望しなかったファンはいなかったと思う。 鬼束ちひろ自身も、それを感じ取ったはずだ。だから、まだ本格的に活動するには早いと…

郵便配達人

未来形の読書術 (ちくまプリマー新書) [ 石原千秋 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 799円 言語について考える際、「宛先」のことを抜きにすることはできない。それは、書物においても同様である。…

新規配属

昨日から配属が変わった。 新入社員として、ようやく腰を落ち着けて仕事が出来る環境を与えられたと言える。 これまではどこにとばされるのか分かったものではなかった。 実際、今回までで、3回も職場が変わって同僚がいて、そのたびに引き継ぎで忙しいとぼ…

「若者文化」という食い扶持

消費社会においては、どんな事象も、誰かの食い扶持として機能する。 「若者文化」だってそうだ。 「若者」にとって、どんなに切実な問題であっても、「現代社会の病理」などとしたり顔で述べる評論家がいて、それを必要とするメディアがあって、それを有り…

「正しさ」という思想

理屈はいつも死んでいる作者: 高原慶一朗出版社/メーカー: サンマーク出版発売日: 2006/10メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る この本のタイトルが書店で目に入ったとき、「やられた」と感じたのを、今も覚えている。 大学生…

飲み会のジレンマ

祭りのような盛り上がりを前に、呆然としてしまった。 「謙遜とは、自分を大きく見せることだ」と、保坂和志が芸大の講義で述べていたけれど、いくらも年の違はない大学生に向かって、何か偉そうなことを言う気にもなれず、さりとてくだらない話をしたって興…