2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「若者文化」という食い扶持

消費社会においては、どんな事象も、誰かの食い扶持として機能する。 「若者文化」だってそうだ。 「若者」にとって、どんなに切実な問題であっても、「現代社会の病理」などとしたり顔で述べる評論家がいて、それを必要とするメディアがあって、それを有り…

「正しさ」という思想

理屈はいつも死んでいる作者: 高原慶一朗出版社/メーカー: サンマーク出版発売日: 2006/10メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る この本のタイトルが書店で目に入ったとき、「やられた」と感じたのを、今も覚えている。 大学生…

飲み会のジレンマ

祭りのような盛り上がりを前に、呆然としてしまった。 「謙遜とは、自分を大きく見せることだ」と、保坂和志が芸大の講義で述べていたけれど、いくらも年の違はない大学生に向かって、何か偉そうなことを言う気にもなれず、さりとてくだらない話をしたって興…

charlieの発言検証

もう一つPart6で気になったことがあります。 それは、charlieの「金のためなら自分の弱さや主義主張なんて簡単に変えてしまう」発言です。 私のような一般人の発言としては首肯できるのですが、言論の生業とする人間にとって、これは「言ってはいけない」こ…

信頼

文化系トークラジオ Life「運動」の回を聴き終わりました。 「運動」を現に主導している二人の話を聞いていて感じたのは、それまでの経緯は色々とあったにせよ、今実際に「運動」が「出来てしまっている」ということから、自分の行動への自信が生まれていて…

運動

文化系トークラジオ Lifeの「運動」のPart3を聴いて、ひとつ見えてきたものがあった。 それは、「運動」をする側は、抑圧されているというアイデンティティーが、「運動」をすることで解消されてしまうことを恐れているのではないかということだ。 抑圧とい…

文化系トークラジオ Life

「運動」の回は、いつアップされるのだろう?

『街場の中国論』発売

街場の中国論作者: 内田樹出版社/メーカー: ミシマ社発売日: 2007/06/02メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 43回この商品を含むブログ (48件) を見る ミシマ社さんより、『街場の中国論』が発売されました。

なぜわたしは「運動」を信じられないのか?

6月3日の文化系トークラジオ Lifeのテーマは「運動」。 この「運動」というのは、何ともいかがわしい。 このいかがわしさがどこから来るかと言えば、 「運動」を指揮する者の「人間くささ」が、 その「運動」を良くも悪くも規定してしまうためだ。 例えば、…

鬼束ちひろの復帰

11時30分からのフジテレビの番組での鬼束ちひろ。 その表情は、まるで「死者」のようだった。 およそ「テレビに出られる顔」ではなかったように思う。 正直ぞっとしてしまった。 正視に耐えられず、思わず目を背けてしまった。 それほど「昔の鬼束」を知る者…

鬼束ちひろ

本日20:00からのミュージックステーション。 及び11:30からのフジテレビの番組に出演。 あたたかく迎えてあげたい。

倫理

私にとっての倫理とは、まずなによりも、 「美」や「実感」に最大の価値を見いださない ための、思考の拘束具です。 双風社(茂木・斎藤往復書簡)からの引用。 もう1点斎藤の指摘で興味深かったのは、 大衆が茂木に期待するのは、「脳科学者」のそれというよ…