2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「家政婦」として生きる

友達の妹がZ会の通信添削をやっていて、英語の問題を見せてもらったら、こんな風なことが書いてあった。 今後、富を求めて「豊かな」日本にたくさんの移民がやってくるだろう。その移民たちを、共働きの日本人達は「家政婦」のようなものとして雇うようにな…

価値観の一元化は是か非か

トーマス・フリードマンの『フラット化する世界』から再び。アメリカへの留学生はインド人が一番多く、その次に中国人だそうだ。彼らにははっきりしているのだろう。 「人生」を生きるとは、英語を学び、IT技術を身につけ、経済的に成功する これこそが国民的…

うーん。つらい。 とにかく「のほほん」とここまで生きてきた私にとって、自分の受けてきた「教育」なるものが、全て無駄だったのではないかと思えるほどだ。英語もできなければ、コンピュータを上手に扱う技術も無い。おまけに、誰かと競争するなんていうの…

頑固な老人

今外で、85歳になる祖父が草むしりをしている。 こんなこと書いている暇があったら、早く手伝いにいくのが正しいのだろう。 しかし、朝からやる気満々であった祖父に、私はこう言ったのだ。「朝はすずしいからその間に勉強して、その後おれがやるよ」と。祖…

講演会の開始日時

神奈川県の二宮町で、企業セミナーのようなものがあった。 行きたい気持ちはあった。が、いけなかった。というより、行く気をなくしたというのが正確だろう。というのも、なんとこの講演会、PM1:00から開始なのである。 ふざけてる。そう思った。 なぜな…

受験術にたいする疑問

来春から、さる受験予備校に入社する。 そのために、今から色んな「受験術」に関する本を読んでいるのだが、 そこで気になることがある。 三浦しおんの『三四郎はそれから門を出た』の中で、『海辺のカフカ』について述べた文章がある。 そこで三浦は、「15…

「老人」の定義、および「老人」的な生活について

ひとはいつ「老人」になるのだろう? 父方の祖父、両親、それと私の四人が、一つ屋根の下で暮らしている。両親は働きに出ていて、平日の昼間家にいることはない。一方私は大学4年生で、かつ卒論もほぼ書き終わり、単位も全てとってしまっているので、必然的に…

カズオイシグロの「つらさ」

カズオイシグロの『私を放さないで』が、もう絶賛絶賛の嵐である。この作品をけなしたら、それこそ書評家生命終わりと言っていいぐらい、あらゆるところで褒め称えられている。 しかし、である。 私はいつもの「つらさ」を感じることを禁じえなかった。 その…

サービスについて

田崎真也『サービスの極意』を読む。 「気配り」が「意外に自分本位であることが少なくない」という指摘には、ハッとさせられる。 例えば家族の食事を作っていて時々、 せっかく温かいものをだしているのに、どうしてすぐに食べないんだろう、 と思うことが…

要約について

本を読んで、要約することの効用はつとに言われているが、 さて、では要約の問題点はなんだろう。 私の要約の定義は、 「自分が理解できることのみを選択的につぎはぎした、独りよがりの文章」というものだ。 もちろん、このように書くと、なにやら「要約」…

「分からない」ことに快楽を見出す生徒達

最近家庭教師を始めて、その生徒がしきりに「分からない、分からない」と嘆いている。「周りの期待に応えられないのがつらい」と訴える。 ここで思うのだが、その生徒は、実は「分からない」ほうが、自分にとって都合が良いのではないか、ということだ。 「…