2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

連帯*

ウェブ社会の思想 〈遍在する私〉をどう生きるか (NHKブックス) [ 鈴木謙介 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > PC・システム開発 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,155円 『ウェブ社会の思想』読了。 仲俣暁生は【海難記】Wrecked on the Seaで以下の…

羨望

? 文化系トークラジオ Lifeの公開放送を通勤中に少しずつ聞いている。 質疑応答の回(Part4)の冒頭、「間違って」文化系にはまってしまい、「勘違いしたまま」文科系の大学院に入ってしまい、「正常な」社会生活を送れないメンタリティーを身につけてしまっ…

仕組み作り

勉強で大切なのは、 内容ではなく、 仕組み作りであり、意識作りである。 無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法作者: 勝間和代出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2007/04/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 19人 クリッ…

自由の条件

茂木健一郎さんのブログから。 自分があることを感じている時に、 その事実を認め、受け入れることが「自由」の もっとも大事な要素である。 (「クオリア日記」) 「その事実を認め、受け入れる」とは、一体どういうことだろう? 石川忠司は『現代小説のレッ…

人と人との繋がり

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見るベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)作…

科学は詩的言語の夢をみるか?

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る○ 生物と無生物の起源が、一遍の詩を紡ぎだすように、語られていく。 ○ 科…

明るさと暗さ

①導入 町中を、暗い顔をした若者が闊歩している。 ただそれだけで、「危険な」人物だという印象を与えてしまう。「あの若者は『健全』ではない!明るく振る舞うのが若者として『正しい』姿だ!」という名の「思想」のもとに、「矯正」されるような社会。 ②若…

言語の壁

ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)作者: 梅森直之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/05/17メディア: 新書購入: 47人 クリック: 569回この商品を含むブログ (105件) を見る 結局日本の論壇は、日本語という壁に守られて…

とは何だったのか

“ポストモダン”とは何だったのか―1983‐2007 (PHP新書)作者: 本上まもる出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/05メディア: 新書 クリック: 46回この商品を含むブログ (41件) を見る 「はじめに」と「おわりに」がいい。 偉大な思想の面白さとは、今まで当…

伝わらないのはなぜか パート2

?自分にとって意味あることこそ、「やるべきこと」だと考えることの弊害は、人がやっていることに、たいした関心を持たなくなってしまうことである。例えば、「ゴミ箱」問題。 ?私の勤務先では、なんとも奇跡的なことに、掃除は外部に委託している。毎朝清掃…

伝わらないのはなぜか

① 伝えるための方法論は、巷にごまんと溢れている。 その一つひとつを手にとって眺めていると、ある前提を共有していることに気づく。 それは、情報を発する側が、受け手に対して、その情報を当然受け入れるはずだ(べきだ)と考えていることである。情報を…

『音楽を考える』

音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書)作者: 茂木健一郎,江村哲二,江村哲二出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (56件) を見る ≪本物にふれる≫ということについて。 どんな子どもにだって、一度ぐら…

大人は分かってくれない

①聞く 営業における大切な資質として、人の話を「聞く」点が強調される。 私が会社に就職してからこの約1ヶ月、繰り返し聞かされてきた話だ。 なぜ「聞く」ことが大切なのかといえば、人はなんだかんだいって自分のことを 話したいのだから、気持ちよく相手…

未来

[rakuten:book:12054140:detail] 『フューチャリスト宣言』読了。 やっと明るい未来を描いた書物が出てきたという気がする。 現在23歳の私にとって、90年代と00年代前半は、「暗黒の時代」だった。バブルの繁栄を享受した大人達が、その当時の「すばらしさ」…

『メタボラ』と『海辺のカフカ』

メタボラ作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/05/08メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (79件) を見る 『メタボラ』読了。 想起したのは、村上春樹『海辺のカフカ』。 違いは、『海辺のカフカ』でカフカ少年が『田村○○…

『メタボラ』

メタボラ作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/05/08メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (79件) を見る リンコは、怒って行ってしまった。取り残された僕は、布団の角を直してもう1度 ガープ川を眺めた。朝からやれや…

『メタボラ』

メタボラ作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/05/08メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (79件) を見る 読み進めている。 ① ここのところ関心のある「憎悪」の連鎖について、『メタボラ』の中に象徴的なエピソードがあ…

昨日の続き。 なぜ私が憎悪の問題を持ち出したかというと、茂木健一郎氏のクオリア日記で公開されている公園をMP3プレイヤーで聞いているのだけれど、その中で非常におもしろいことを言っていたからなのだ。 茂木さんは、憎悪に満ちた表現を「黒魔術」、憎悪…

続「『丸山眞男』をひっぱたきたい」、への応答

応答してみる。 今回の議論から読み取れるのは、赤木氏が持つ圧倒的な憎悪の感情である。 特に以下の文章。 しかし、私が社会の流動性を高めるために戦争に巻き込まれてほしいのは、 そうした一部の権力者よりも、私たちのような貧困労働層を足蹴にしながら …

するグローバリゼーション(鈴木謙介)

“反転”するグローバリゼーション作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (58件) を見る 読了。 公共空間の市場化によってもたらされる、公共空間の私場化。その帰結は、民…

鬼束ちひろ