2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

リアルワールド

母親を殺し、逃げ回る少年に対し、テラウチはこう思う。 わたしはユウザンやキラリンたちがなぜあんなに興奮しているのか測りかねている。ミミズ なんか早く捕まって、あの中年女のカウンセラーだの、精神分析医だのに、毎日同じ質問さ れればいいのだ。他人…

「健康」について

「健康」であることは、果たしていいことか? 私は菜食主義者である。 肉を食べる人間、脂っこいものを食べる人間を、たぶん軽蔑している。 太ってもいないし、病気もしないし、健康そのものである。 自分のものは自分で作って、自分で食べたいものだけを食…

NBA FINAL

NBAのファイナルが終わった。 ドウェイン・ウェイドの活躍は素晴らしいものが。 勝負強さの面では、明らかにノビツキーを上回っていて、 「エース」の存在感を、改めて思い知らされた。 ところで一番うれしかったのは、なんといっても ペイトンとモーニング…

村上春樹の物語

アンダーグラウンド以後の村上春樹は変わった。 よく言われるが、では一体なにが変わったのか? 村上春樹の作品は、世界的に読まれている。 何故読まれているのか?という疑問には、いろいろな答えがあるだろうが、 よく言われているのは、コンテクストに依…

『海辺のカフカ』

今日も村上春樹『海辺のカフカ』について。 カフカ少年が飲むのは、紅茶かミルクである。 これは、どういうことか? カフカ少年が紅茶を飲むとき、大島さんはコーヒーを飲んでいる。 星野青年が、人生を変えるきっかけをつかむのは、喫茶店に入ってコーヒー…

『海辺のカフカ』

村上春樹『海辺のカフカ』について、今日も。 ナカタさんが、死んだら「カラスヤマ」に埋められてしまう、と言っていることは、 「カラスと呼ばれる少年」を考えるうえで、無視できない発言だと思う。 「カラスヤマ」と死を結び付けて考えるとき、 「カラス…

海辺のカフカ

村上春樹『海辺のカフカ』について。 ナカタさんは、何故猫に「名字」をつけるのだろうか? 村上春樹の「名づけ」の仕方は、独特なものが多い。 「イワシ」とか「ニンジン」とか。 しかし、『海辺のカフカ』では、「カワムラさん」とか、日本人の「名字」 に…

『海辺のカフカ』

小森陽一『村上春樹論『海辺のカフカ』を精読する』(平凡社新書)について一言。石原千秋『大学生の論文執筆法』(ちくま新書)のなかで、 ポストコロニアル理論とカルスタ理論が組み合わされれると、 批評が「学会版道徳の時間」の様相を呈して来るという…

鬼束ちひろ

鬼束ちひろは一体、どうなってしまったんだ? 誰か知っている人はいるのだろうか?

2度目のブログ

毎日書こうと思っていたのに、そううまくはいかない。 まぁ、気張らずのんびりやりたいと思う。 「継続は力なり」ということばがあるが、一体誰がこんな余計なこといったんだ? この言葉のおかげで、迷惑している人、あるいは、これまで迷惑してきた人って、…

村上春樹『海辺のカフカ』を『精読』する

村上春樹『海辺のカフカ』について気づいたことを、書き留めてみたい。 そもそも、「さくらさん」という存在自体が、なんかうさんくさい。 存在しないはずの「B29」と、さくらさんが身につけている「ピアス」が、 ともに「ジュラルミン」のように輝いてい…