海辺のカフカ

 村上春樹海辺のカフカ』について。

 ナカタさんは、何故猫に「名字」をつけるのだろうか?

 村上春樹の「名づけ」の仕方は、独特なものが多い。

 「イワシ」とか「ニンジン」とか。

 しかし、『海辺のカフカ』では、「カワムラさん」とか、日本人の「名字」

 にあたる「名前」があてがわれる。

 一つ考えられるのは、村上の歴史への問題関心からすると、「創氏改名

 が念頭にあるのではないか、と思う。

 どうだろうか?