2006-06-14 海辺のカフカ 村上春樹『海辺のカフカ』について。 ナカタさんは、何故猫に「名字」をつけるのだろうか? 村上春樹の「名づけ」の仕方は、独特なものが多い。 「イワシ」とか「ニンジン」とか。 しかし、『海辺のカフカ』では、「カワムラさん」とか、日本人の「名字」 にあたる「名前」があてがわれる。 一つ考えられるのは、村上の歴史への問題関心からすると、「創氏改名」 が念頭にあるのではないか、と思う。 どうだろうか?