「若者文化」という食い扶持

 消費社会においては、

どんな事象も、誰かの食い扶持として機能する。

 「若者文化」だってそうだ。

 「若者」にとって、どんなに切実な問題であっても、

現代社会の病理」などとしたり顔で述べる評論家がいて、

それを必要とするメディアがあって、それを有り難がって

拝聴する大人がいる。

 この3者の「暇つぶしのため」に、「若者文化」という

カテゴリーが存在する。テレビがないと生きていけない大人がいて、

そのニーズを「満たす」メディアがいて、そのメディアの正統性を

保証する「評論家」がいる。

 「若者文化」というテーマを掲げて放送する時点で、

もはや文化系トークラジオ Lifeは、「若者文化」の「敵」であるとさえ

言える。

 「若者文化」を語るとは、それぐらいの覚悟のいる作業ではないか?