「内田樹批判」をしているのは誰か?
私の大好きな内田樹先生を批判しているのはだれか?
斎藤 環
仲俣 暁生
小谷野 敦
この中で、きちんと論文の体裁で批判しているのは斎藤環(『バックラッシュ』所収)。
ブログでこそこそ批判しているのが小谷野敦。
そして最後に、もっとも注目しているのが仲俣 暁生の指摘である。
仲俣は、文学では高橋源一郎、論壇では内田樹を、ポストモダンの負の体現者として、
ブログで批判している。
私はなんだか、内田樹を中心(?)とする論壇状況に、気持ち悪い思いを感じつつも、
そのロジックの腑に落ちやすさに抗えず、内田樹の文章を貪るように読んできた。
内田樹・高橋源一郎・加藤典洋・鷲田清一・養老孟司・関川夏生・茂木健一郎などなど、
他にも武道家やスポーツ選手にいたるまで、内田樹を支持する面々をみていると、
まことに壮大な感じがする。
特に加藤・鷲田・養老ラインは強力で、最近の『中央公論』では吉本隆明とも対談しており、
「論壇にこの人あり」といった感じ。さらに、今月末には村上春樹論を出すらしく、
「現代を代表する知性」の名を、欲しいがままにしている。
誤解なきように言うが、私は内田先生が大好きだ。本が出れば真っ先に買うし、
読むたびに新たな発見がある。
それでも、ちょっと気持ち悪い。誰か、内田先生の人脈を、系統立てて批判
してくれる人はいないだろうか?