本について語るとき、覚えておきたい2,3のことがら

読んでいない本について堂々と語る方法

読んでいない本について堂々と語る方法

 最初は軽い読み物かと思ったが、

 とんでもない「スゴ本。」


   <・・・読者は、その過程(書物にコメントする過程)で、自分に最も
    馴染みのある言葉を用いるからであり、そうして、作家の本に
    近づくどころか、、自分自身が理想とする本に近づくからである。
    読者が理想とするこの本は、一個しかない本であり、他のいかなる
    言葉にも書き換えられない本であるだけになおさら、言語と他者
    との関係において決定的な重みを持つ。123p)


 単なる読書論ではなく、自己と環境を巡る議論にまで話は及び、

「読書」をするのに、どれだけの空間・自己認知力が必要とされるかを

痛感させられた。