村上春樹と「脳」

 

コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル

コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル

 『コンテンツの思想』を読む。 

 自分の感心内でおもしろかったのは、「キャラ」と「キャラクター」という概念に関する議論と、

村上春樹と「脳」に関する議論である。

「キャラ」と「キャラクター」に関しては私自身整理し切れていないので、もう一度じっくり

読み直してから検討することにする。

 次に、村上春樹と「脳」である。
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 『世界は村上春樹をどう読むか』においてリチャード・パワーズは、

まず「脳」に関する研究成果から、村上春樹を語り出した。これは、かなり象徴的だった

のだな、と『コンテンツの思想』を読んで思った。

 村上春樹が「体を鍛えだした」のは、確か『世界の終わり』を書いているぐらいからではなかったか?

「脳」ブームと、「メタボリック症候群」に象徴される自分の体への異常なほどの気遣いは、

表裏一体の現象であることが分かる。