村上春樹と「脳」
- 作者: 東浩紀,伊藤 剛,神山 健治,桜坂 洋,新海 誠,新城 カズマ,夏目 房之介,西島 大介
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
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自分の感心内でおもしろかったのは、「キャラ」と「キャラクター」という概念に関する議論と、
村上春樹と「脳」に関する議論である。
「キャラ」と「キャラクター」に関しては私自身整理し切れていないので、もう一度じっくり
読み直してから検討することにする。
次に、村上春樹と「脳」である。
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『世界は村上春樹をどう読むか』においてリチャード・パワーズは、
まず「脳」に関する研究成果から、村上春樹を語り出した。これは、かなり象徴的だった
のだな、と『コンテンツの思想』を読んで思った。
村上春樹が「体を鍛えだした」のは、確か『世界の終わり』を書いているぐらいからではなかったか?
「脳」ブームと、「メタボリック症候群」に象徴される自分の体への異常なほどの気遣いは、
表裏一体の現象であることが分かる。