日垣さんの本の私的楽しみ方

 本の紹介として、日垣さんの方法は大変参考になります。

 第一に、敷居が高くない。
 
 『すぐに稼げる文章術』の「必読33冊」が典型ですが、

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

 とにかくどれも読みやすい。なおかつ手に入りやすい。

 『文章術』系の本は、たいてい漱石と芥川などの「文豪」や、

武田百合子森茉莉のエッセイなど、まぁ読む人が読めば素晴らしい

のでしょうが、幸か不幸か「利口」に生まれなかった私のように人間には、

ちょいと敷居が高すぎる。

 特に、武田百合子のエッセイが「分からない」ときた日には、

なんだか人間性が否定されたような気にすらなったものです。(苦笑)

 その点、日垣さんが紹介されている本に関して、その心配は無用です。

もちろん、「稼げる文章」を書くための必読書だという制限があること

は確かです。それでも、例えば『福田和也の「文章教室」』

福田和也の「文章教室」

福田和也の「文章教室」

よりは、(稼ぐために)読まれる文章を書くための本として、

遙かに参考になると思います。

 つまり、「日垣本は、ブックガイドとして活用すべし」というのが、

日垣さんの本(文章)とつきあう上での第一条件となります。

 それを念頭に置きながら日垣さんの活動を追っていくと、

①週に1度配信されるメールの目次にあがっている本を購入する

②『文藝春秋』で紹介された新書を購入する

などして、読書の幅が広がっていくこと請け合いです。

 ①を参考にして最近買って「得した」と思った本に、

まず「書いてみる」生活―「読書」だけではもったいない (祥伝社新書)イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)

 (右図などがあります。どちらも大変ためになりました。

日垣さんのサイトを週一回のぞいて「1読即決」をチェックする、

文藝春秋』を立ち読みして「新書1点賭け」をチェックする。

本を読むのが面倒だけど、最近の流行をとりあえずチェックしたい。

そんな人が始める習慣術として、上記の方法を採用してみてはいかがでしょうか?