内田樹『狼少年のパラドクス』ノート
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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★生徒
偏差値というものさし=全体の学力が下がれば、勉強量が少なくてすむ
★大人
商業主義的マインド
例)
私が高校受験をしたときは、『もののけ姫』がTV放映され、FF7が発売された。
当然その誘惑に逆らえず、試験を前にしてゲームの封を破り、親の目に隠れて
ゲームをやっていた。
○成功しすぎた教育行政
★江戸時代→藩校・私塾で育った風雲児たちが、政治体制を転覆
★明治以降→その教訓を生かし、国家に楯突かない、均質化した国民の創出に向かう。
○「学び」
★「勉強してもリターンが確実に期待できない」という不安が、勉強に対するモチベーションを弱め、学力低下を招く
→だからといって、努力を放棄すると、さらに悲惨な未来が待っている
★「とりあえず入れた」ことによる、自己評価の誤り
→現に私も早稲田に入ったが、周りのあまりの勉強しなさに驚愕し、「自分って結構できるのかも」
と錯覚した結果、ろくでもない大学生活を送ってしまった
○「ことば」
《つじつまがあったこと》を話すのが大事なのではなく、《言葉が相手に届く》ことこそが大切
→《つじつまがあった話》が要求されるのは、そうでもしないと相手にことばが届かないからである。
○メディアリテラシー
「自分がいま発信しつつある情報」に対して、適切な評価を下せるかどうか
○大学の選び方
★宣伝方法に注目せよ
メディアがよく使う、明らかに読者(視聴者、大衆)を見下したような宣伝をしている早稲田のような大学は、
そういう生徒が入ってきても、経営上仕方ないと判断したということでもあり、未来はない。
→今年第一文学部を卒業するものとして言わせてもらうが、「文化構想学部」とかなんとか、上っ面だけ
変えたって、あんな野放し教育がそうそう簡単に変わるわけないじゃない。
- 作者: 溝口敦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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金の亡者。
分かる気がする。
小さい頃から吝嗇を強いられるような環境に育てば、
そりゃあ金に汚くなりますよ。
落語で、餅に銭をくるんで飲み込んだまま死んじゃった坊さんの話があったけど、
金にとりつかれちゃった人間の悲しさ、滑稽さを見る思いがした。