日垣隆さんの仕事 まとめ
このところ、日垣隆の著書を集めているので、ここらでまとめ。
ここに挙げた本は、すべて目を通している。
案外熱心に読んでるな、オレ(笑)。←日垣さん風
日垣さんの本を熱心に読むようになったのは、『すぐに稼げる文章術』(幻冬舎新書)の出版を待つことになります。
それまで、僕は日垣さんの熱心な読者ではありませんでした。
その一番の理由は、それまでの日垣さんの文章は、決して読みやすいものではなかったからです。
具体的には、文春文庫から出版されている『敢闘言』などの週刊エコノミストシリーズ、『そして殺人者は野に放たれる』に代表されるルポものです。日垣さんが抱えている問題意識や、その舌鋒の鋭さは文章から伝わったのですが、その問題意識を共有することができなかったからなのか、今イチ「ぴんと」きませんでした。
『売文生活』や『情報の「目利き」になる!』(ちくま新書)、『現代日本の問題集』『学問のヒント』(講談社現代新書)を早稲田大学の第一文学部に入学してから読み、「なるほど」と目からうろこがおちたものの、熱烈に好きになるまでにはいたりませんでした。
それが大きく変わったのが、幻冬舎新書が刊行される第一弾として上梓された『すぐに稼げる文章術』を読んだときでした。それまでの日垣さんの著書から一転、とにかく読みやすい。それまでも、読みやすい語り口で書かれた文章は書いていましたが、それでも、これほどまでに読みやすさを追求した著書は、ちょっとなかった。しかも、大学生活も半ば、就職をそろそろ意識しだした私にとって、問題意識もぴたっと一致しました。
もちろん、日垣さんは意図的に、これほど読みやすい文章を(ある種「戯画的に」)書いたのだと思いますが、それでも、この著書を読んだおかげで、それまで日垣さんに抱いていた敷居の高さを克服できました。この本を出発点として、『知的ストレッチ入門』『ラクをしないと成果は出ない』という2大ヒット作品を世に送り出します。この2冊は、それまで私が「難しい」と感じていた著書を書く中で日垣さんが身に付けてきたノウハウを、惜しげもなく披露しています。
さて、ここで日垣さんの著書をざっくり3種類に分類してみます。
1.ルポもの・・・『そして殺人者…』『敢闘言』『現代日本の問題集』
2.ビジネスもの・・・『知的ストレッチ入門』『世界一利益に直結する「ウラ」経営学』
3.娯楽もの・・・『どっからでもかかって来い!―売文生活日記』『怒りは正しく晴らすと疲れるけれど 』
お勧めは、2から入って3で日垣さんの魅力の虜になり、1で日垣さんの博覧強記振りに驚愕するという流れです。皆さん、ぜひお試しください。著書だけでは物足りない方は、メールマガジンの「ガッキィファイター」の購読もありです。
以上、現段階でもまとめでした。