キラークエスチョン (光文社新書)

キラークエスチョン (光文社新書)

もうひとつ、「あなた自身がすばらしい」という前提にたった質問もある。
・・・
そんなときにこの質問はいい。なにしろ無条件に「あなたには価値がある」と決めつけてしまっているからだ。


●好きな人について語る人を見る時、より伝わるのは「好きな人のこと」ではなく、「誰かの良さを伝えようと一生懸命になるその人自身」だったりする。(62p)

●弱点話で相手が望んでいるのは、「問題の解決」ではなく「痛みの共有」なのだ。

●ところで、人は子供が生まれると、自分が今までの人生で学んだことを自分の子供に伝えたいと思うようになるらしい。
 「結局は金」「とにかく学歴」「要領だ」とか、最近は「早めにいい男と結婚よ」などと子供のころから結婚戦略を叩き込む母親もいるという。
 つまり、子供の価値観は親の人生観が決めるわけだ。
 おまけに子供に望むのは、自分ができなかったことの実現であったりする。
 「子供という自分自身の分身にどうあったほしいか?」は、「自分自身がどうありたいか(ありたかったか)?」ということと同じなのだ。