人生を省察することとは

 探しうる限りの、経験と知恵を兼ね備えた人生の先達に会い、彼らの歩んできた道のりについて尋ねてみたが、すぐに重大なことに気がついた。老いた人たちに後悔について語ってもらうのは不可能だ、ということに。経験を重ねるにつれ、人は過去を甘受するようになる。聡明な人間は、自分のみを責め、老いた後はその自分をも許してしまうのである。人生を省察することとは、積み重なった愚かさを一層ずつ剥がしていくことだ。もしかしたら最も優れた英知とは、「私は愚かだった!」と言って笑うことなのかもしれない。(『仕事は楽しいかね?2』序文)


 なにか、とても大切なことを言っているようだが、この文章に込められた意図を、私はまだ、理解することができない。

仕事は楽しいかね? 2

仕事は楽しいかね? 2