「サブカル・ニッポンの新自由主義」通読1回目 メモ
☆第二章が難しかった。もっと読み込まねば。
☆今までの著書より、ぐっとアナーキズムの話題に触れていた。
☆「もっとごくごく基本的なところで「これ以外の生き方はあり得ない」と私たちに宿命的に思いこませてしまうことが問題なのである。(191p)というフレーズがとても印象的だった。
この袋小路的状況をどうしたらいいのかが、日々企業で働いている自分の悩みどころではある。「やりがいの搾取」といわれても、「やりがい」を感じないと、お前は企業人として失格だ、と言われるような職場で働いていると、「じゃあどうしたらいいんだ。逃げ場が無いじゃないか」という「あきらめ」の境地に、新卒2年目にして至っている自分がむなしい。
サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)
- 作者: 鈴木謙介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/10
- メディア: 新書
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通読1回目のメモ
? 「鋳直」(177p)という言葉が、辞書にない。
? 後ろから4行目。「佐藤俊樹」の名前が2回出ている。
? 彼らが求めているのは、・・・・・・、かつての日本に存在していた(戸認識されている)既得権的な立場を、自分にもよこせ、と言っているのだ。(40p)
→「かつてあった」といわれると、それが「ない」ことを証明するのが、正直面倒くさいという側面は否定できないかな。
?「かつてあったはずの安定」と「実力が試される不安定」との間で、心情的に引き裂かれている(41p)
? 長期雇用に守られた安定的な正社員という「特権階級」に対し、自らの能力だけでその秩序をひっっくり返す人々が登場し、彼らのルールに従って序列付けを行う。・・・そもそも新しいルールが、自己啓発を誘発しがちな性質を持っている。
? 現在の市場主義的な競争環境が、私たちに、不断の自己啓発を怠らない意欲と、その意欲の「ある/なし」を個人の内面の問題に帰着させる点にあるのだった。(203p)
? 「市場競争を生き抜く能力を開発し、自己啓発を怠らない人間であれ」というマチズモ(マッチョであること)に対して「弱虫」であることを承認する領域(213p)