「サブカル・ニッポンの新自由主義」通読1回目 メモ

☆第二章が難しかった。もっと読み込まねば。

☆今までの著書より、ぐっとアナーキズムの話題に触れていた。

☆「もっとごくごく基本的なところで「これ以外の生き方はあり得ない」と私たちに宿命的に思いこませてしまうことが問題なのである。(191p)というフレーズがとても印象的だった。

 この袋小路的状況をどうしたらいいのかが、日々企業で働いている自分の悩みどころではある。「やりがいの搾取」といわれても、「やりがい」を感じないと、お前は企業人として失格だ、と言われるような職場で働いていると、「じゃあどうしたらいいんだ。逃げ場が無いじゃないか」という「あきらめ」の境地に、新卒2年目にして至っている自分がむなしい。

文化系トークラジオ Life司会、charlie=鈴木謙介さんの最新刊。

通読1回目のメモ

? 「鋳直」(177p)という言葉が、辞書にない。

? 後ろから4行目。「佐藤俊樹」の名前が2回出ている。

? 彼らが求めているのは、・・・・・・、かつての日本に存在していた(戸認識されている)既得権的な立場を、自分にもよこせ、と言っているのだ。(40p)

→「かつてあった」といわれると、それが「ない」ことを証明するのが、正直面倒くさいという側面は否定できないかな。


?「かつてあったはずの安定」と「実力が試される不安定」との間で、心情的に引き裂かれている(41p)

? 長期雇用に守られた安定的な正社員という「特権階級」に対し、自らの能力だけでその秩序をひっっくり返す人々が登場し、彼らのルールに従って序列付けを行う。・・・そもそも新しいルールが、自己啓発を誘発しがちな性質を持っている。

? 現在の市場主義的な競争環境が、私たちに、不断の自己啓発を怠らない意欲と、その意欲の「ある/なし」を個人の内面の問題に帰着させる点にあるのだった。(203p)

? 「市場競争を生き抜く能力を開発し、自己啓発を怠らない人間であれ」というマチズモ(マッチョであること)に対して「弱虫」であることを承認する領域(213p)