映像と言葉
- アーティスト: Don Caballero
- 出版社/メーカー: Relapse
- 発売日: 2008/08/19
- メディア: CD
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某ブログ経由で見つけた画像。
論じたくなる吸引力を持っていたので、貼り付けた上で、
色々と書いてみたくなった。
この画像を見て、ラカンの鏡像段階論を思い出さない人はいないでしょう。(って、思い出す方の方が珍しいのでしょうか・・・)
その赤ん坊は、執事の手によって、森の中のある場所に、匿われることになった。
突然の敵の襲来で、それでも赤ん坊の命だけは救おうと考えた両親は、
執事に命令して、秘密の地下道からいち早く、赤ん坊を連れ出したのでした。
「ここで静かにしていて下さい。すぐに戻ってまいります」
そう赤ん坊に言い残して、執事は再び、屋敷に戻っていった。
赤ん坊は、周りを眺めてみた。
そこは、高い木に囲まれた、森の中にぽっかりいた空間で、日の光が
まぶしく降り注いでいる。
キラッと目に映る者があったので、赤ん坊は目を引かれた。
近づいてみると、そこには四角い板のようなものが横たわっていた。
周りは木で囲われていて、中につるつるしたものがはめ込まれている。
赤ん坊は興味を示して、のぞき込んでみた。
そこには、今までみたことのない「人のようなもの」が映っていた。
今まで、両親と使用人しか見たことがなかったので、
それ以外の「人間」を、「人間」として認識することができなかったのだ。
赤ん坊は、その「人のようなもの」をじろじろと眺め、そして、
ふと顔を上げてみた。
そこには、鏡に映っているものと、同じ(に見える)光景が広がっていた。
「坊ちゃん!逃げましょう!!!」
執事の声が、響いた。