良い書評とは?

書評には、2つの種類があると思います。
 
1つ目は、自分では絶対に手に取らないような書物を紹介するものです

2つ目は、よく目にするけど、「なんだこんな本」と見過ごしてしまうような本

を紹介するものです。

 日垣隆さんが日垣隆さんが『文藝春秋』で連載している新書の紹介コーナー

は、後者に属します。

 日垣さんの紹介する本の特徴は、「ソッコー」です。

 まず、「ソッコー」で手にはいる。

 次に、「ソッコー」で読める。

 加えて、「ソッコー」で実践できる。

 また、「ソッコー」で効く、を加えてもいいかもしれません。

 たとえば、先月号で紹介された『ヒューマン2.0』(朝日新書)を

例に挙げると、これを読めば、これまでの「人間」に対して、

既に「死の宣告」が下されたことがよく分かります。読んだその日から、

「これまでの『人間としての生き方』なるものを見直さなければいけないな』と

遅ればせながら思いました。いや、もう手遅れかもしれません。

 今月号で紹介されていた新書も、とてもためになりました。

以下にまとめてみましょう。