勉強のチカラ
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2005/01/20
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勉強することで身に付く能力④
「達成感」を得ることが、継続を支える。
→周囲からの称賛、認められるという経験が、
「満足感」「充実感」「達成感」を生み、次にチャレンジしようという意欲を。
これは、考えてみれば当たり前のことですよね。
私も経験があるのですが、中学生になるまで、私は勉強なんてしたことのない、
人を笑わせたり、スポーツするだけが取り柄の「人気者」でした。
それが、中学に入って勉強するようになって、変わってきたんですね。
一番驚いたのは、勉強していい成績をとると、こんなにも大人や周囲の
目が変わるのか、ということです。
それまで「ただのバカ」でしかなかった私が、
「こいつなんか今までと違うぞ」という目で見られるようになったのです。
気分が悪いわけがありません。
「勉強なんて、やればやるだけできるようになる。
こんなことで周囲に認められるようになるなら、
もっとやってやろう」なんてね。
まぁ、そんな単純なことじゃあないんだろうけど、勉強ほど
手軽で社会的な称賛をえられることは、今の日本にはないんじゃなかろうか。
その点を無視して、子供に勉強なんて意味ないなんて言ってもしょうがない。
まず勉強することによって、社会的な承認が得られるんだという経験を
子供に与え、努力することが価値あることだということを教え、
しかる後にここの良い点を伸ばしていけば、いいと思う。
1分間マネジャー
- 作者: K.ブランチャード,S.ジョンソン,小林薫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1983/02
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①「なに」を
②「なぜ」するのか、
③「どうすればうまくいくのか」を、
「前もって」「率直に」教え、それを共有し、
④最初は大まかでいいからうまくいっているところをとらえ、
次第に希望通りの行動に移らせていく。
⑤失敗したら、
その「直後」に、「何がまずかったのか」を「具体的」に指摘し、
「どうすればうまくいくか」をきちんと伝える。
その時、人間性ではなく、あくまで「行動」だけを問題にする。
⑥成功したら、
その「直後」に、「何がよかったのか」を「具体的」に指摘し、
それによってどれだけの貢献をしたのかを伝える。
《1日1分、自分の目標をチェックしろ。成果をチェックしろ。
そして、自分の行動と目標が合致しているかどうかをチェックしろ。》
《目標が行動を促し、成果が行動を継続させる》
良い書評とは?
書評には、2つの種類があると思います。
1つ目は、自分では絶対に手に取らないような書物を紹介するものです
2つ目は、よく目にするけど、「なんだこんな本」と見過ごしてしまうような本
を紹介するものです。
日垣隆さんが日垣隆さんが『文藝春秋』で連載している新書の紹介コーナー
は、後者に属します。
日垣さんの紹介する本の特徴は、「ソッコー」です。
まず、「ソッコー」で手にはいる。
次に、「ソッコー」で読める。
加えて、「ソッコー」で実践できる。
また、「ソッコー」で効く、を加えてもいいかもしれません。
たとえば、先月号で紹介された『ヒューマン2.0』(朝日新書)を
例に挙げると、これを読めば、これまでの「人間」に対して、
既に「死の宣告」が下されたことがよく分かります。読んだその日から、
「これまでの『人間としての生き方』なるものを見直さなければいけないな』と
遅ればせながら思いました。いや、もう手遅れかもしれません。
今月号で紹介されていた新書も、とてもためになりました。
以下にまとめてみましょう。
『脳が冴える15の習慣』
まず、脳が効果的に働く生活習慣を作りましょう。
具体的には、早寝早起きをして、朝の光を十分に浴びるようにするのが良い。
1日の仕事は、前日の準備に秘訣があります。
睡眠は、情報を整理するのにとても有効な手段と心得ましょう
その性質を利用して、眠る前の時間を情報のインプットに当てるのです。
後で書きますが、このインプットは、翌日のアウトプットを前提にして
行うのが良いでしょう。
起床したら、脳のウォーミングアップから入ります。
口・手・足を使うのが効果的です。
徐々に仕事モードに入っていきます。
仕事をするときに重要なのは、時間制限を設けることです。
著者は、≪常に試験を受けている状態を作れ≫と述べています。
時間制限があれば、優先順位をつける訓練にもなります。
仕事が一段落したら、反省する時間を設けましょう。
仕事が終わって疲れたからといって、脳はまだ仕事モードの状態です。
それを効果的に利用し、雑務(もしくは休憩)に入る前に、
仕事を振り返って整理しておくのが大切ということです。
4章 脳に基礎体力をつけろ!
脳の基礎体力とは、≪選択・判断・系列化≫のことで、これは、
「メンドクサイ」ことを「メンドクサ」がらずにやることで鍛えられます。
具体的には、≪家事・雑務≫の類です。
5章 習慣化
「ルール」を作り、自分の行動を「ルール」に合わせて行いましょう。
「若い勢いに任せて」行き当たりばったりにやっていると、いつか限界が
きます。また、いつも違う方法でやっていては、とても効率が悪い。
20年後、30年後でも、体力や判断力が衰えても通用する方法を
若いうちから確立しておくことは大切です。
6章 思考の整理
分類→優先順位→整理・・・一つ一つの仕事に集中しやすい環境を作る
7章 目や耳を使う
情報を捉えようとするフォーメーション全体がダイナミックに変化する
8章 記憶力を高める
4つのポイントを著者は挙げています。
①情報を意識的に脳に入力する。
「いつか人に伝える記憶」を前提に、「使える記憶」として保存
②情報を脳の中で保持する
③入力した情報を解釈する
④脳の中にある情報を出力する
書くことで、情報を脳に刻み込む
この4つを成し遂げるには、①とも関わりますが、
出力する機械を「先に」作っておくことが大切です。
情報をインプットする際、
「この情報を人に伝えるにはどうすればよいか」を常に念頭に置きましょう。
9章 話す力
①メモや視覚的イメージを使って話を組み立てる
②質問を想定して話を膨らませる
10章 表現力
話す相手によって表現を変えることで、語彙を豊かにしていく